わたしたち日本人というのは、どちらかというとセキュリティに甘いといわれています。
住宅を見ても分かるとおり、かなり開放的な住宅になっていますよね。
鍵を見ていただいても、あまり鍵というものをかけません。
一方、フランス人というのは、とにかく鍵をかけます。
これは、そもそも、民族性の違いからでています。
日本人は農耕民族、一方フランス人は狩猟民族です。
農耕民族というのは、田んぼを耕して生計を立てているので、特に危険性はありません。
性格も穏やかです。
一方、狩猟民族というのは、狩りなどをして生計を立てていますので、好戦的といえます。
いつ自分の家に押し入られるかもしれません。
その名残もあってか、フランス人は、家の中でも靴を脱ぎません。
いついかなる時でも、靴を履いて外へでられるようにするためです。
その前に、侵入者を許さない役割を果たすのが、鍵の役割です。
実は、フランスの鍵には特徴があります。
最近ではずいぶん変わってきましたが、少し前までは、オートロックやカードキーというのを信用していないのです。
そのため、そういった鍵も普及していませんでした。
もし、機械の故障で開かなくなってしまったり、閉まらなくなってしまったならば、一大事です。
カギ以外の要因というのを、極力排除したいのが、フランス人名のです。
そのため、現在でもあまりオートロックやカードキーというのは、普及しておりません。
やはり主流なのは、鍵穴に鍵を差し込んで回すタイプのものです。
しかしこれにも、フランスらしさというのが感じられます。
普通、鍵をあけるとき、鍵を何回回しますか。
1回ですよね。
これは日本では当たり前のことです。
しかし、フランスでは、最低でも2回回さないといけません。
それはなぜなのでしょうか。
フランスではワンドアツーロックが非常に普及しております。
最初に1回回すことで、ドアについている「かんぬき」が外れます。
しかし、またもう1つロックがかかっております。
このロックを解除するのに、もう1回回す必要があるのです。