鍵の複製を困難にすることによりセキュリティ性が向上

鍵を紛失したときのためにホームセンターなどで自宅の合鍵を作ります。
しかし、防犯意識の高まったご時勢を反映してなのでしょうか、最近では簡単に作れないものが多くなりました。
自動車の鍵も同様に複製できないものが増えつつあります。
イモビライザーキーといって、電子的なID情報がキーに埋め込まれており、そのIDがシリンダーのIDと一致しないとイグニッションキーが回らない仕組みなっているのです。
軽自動車やトラックにさえ搭載されていることもあります。
このような防犯機能を重視したキーはホームセンター等で複製できませんが、メーカーに依頼すれば複製してもらえます。
しかし、無くすことを危惧して事前に用意する必要はありません。
なぜなら、自動車の鍵を紛失した場合は五桁のキーナンバーが分かれば、鍵を複製できるからです。
キーナンバーはキーシリンダーに打刻されているので、自動車がなくならない限り鍵は作れます。
蛇足ですが、キーシリンダーに打刻されたキーナンバーは、修理業者に依頼しないと分かりません。
なくした時のために、あらかじめキーに刻まれているキーナンバーをどこかにメモしておくほうが良いでしょう。
自宅の鍵も、自動車のキーナンバーのような仕組みを採用しているキーが多くなりました。
しかもメーカーでなければ複製ができません。
しかし、キーナンバーを利用していても、自動車のキーとは違いメーカーがナンバーだけの情報で作成してくれないところがあります。
キーナンバーつまりIDが分かりさえすれば複製依頼が出来てしまうのであれば、防犯上の支障があるのは容易に分かることです。
鍵メーカーがIDを採用して、ホームセンターなどの合鍵屋で複製できず、メーカーに依頼する必要があるケースは三種類あります。
すなわち、IDが分かれば誰でも発注できるケース、キーがオーナー登録制でオーナー以外メーカーに発注できないケース、発注時にIDカードを提示する必要があるケースです。
三番目のものが最もセキュリティが高いといえるでしょう。
キーが複製できず、かつ本人を示すIDカードを提示しない限り複製ができないのでるから。