住宅や自動車やロッカーなど至る所に鍵は取り付けられています。
子供から大人まで、多くの人々はこの鍵に触れない日はないのかもしれません。
それほど鍵は広く普及しており現代社会に欠かせないアイテムの一つと言っても過言ではありません。
それは泥棒などから大切な財産を守ってくれるのと同時に、見ず知らずの他人から自分のプライバシーを保護するためにも必要不可欠な存在なのです。
そんな身近にある鍵をほとんどの人はあまり意識していないと思いますが、実はとても長い歴史があるものです。
その歴史とは4000年前にはもう鍵は存在していたと言われています。
人類文明が誕生したのと同じくらいに鍵も誕生して、文明と共に歩んできたと言っても過言ではありません。
ただし、4000年前の鍵は現代のように一人一人が持っていて普及していたわけではありません。
集落で取れた穀物や宝物を保管しておく倉庫に取り付けられており、それを管理するものが鍵を所有していました。
一つの集落に数えるほどしか存在しなかったのです。
そのため、鍵の所有者こそがその集落のなかで一番権力を持っていたことになります。
鍵を所有することはそのまま権力を誇示することにもなったのです。
そのため、古代の鍵はただ単に機能を果たすためでなく、装飾品を取り付けたりデザインに工夫がされていたり、現代においても美術的な価値が高い特別なものでした。
それが今では一般家庭にまで普及することなり、どんどん進化しています。
ひと昔前までは南京錠だったものがシリンダー錠に変わり、近年ではカード式の鍵も登場していますし、自動車などで多く見られるセンサーを使って錠を開閉することもできるようになりました。
このように、日常的に何気なく使っている鍵ですが、人類の文明と一緒に歩んできており、その間も進化し続けてきました。
そして、今後も人類と共に進化していきあらゆる形の鍵が登場してくるのだとおもっています。